流行りつつある5バックと3バックのトランジション

本題に入る前に、知っている人や聞いたことはある人もいると思うが、「トランジション」という言葉について説明しておきたい。サッカー以外の競技でも使われるトランジションというのは、攻守の切り替えのこと。そして、攻撃から守備への切り替えをネガティブトランジション、守備から攻撃への切り替えをポジティブトランジションという。
現代のサッカーで最も大事だと言われているのがトランジションの中でもネガティブトランジション。攻撃から守備への切り替えである。ペップバルサで5秒ルールというのが話題になったようにボールロストしてからチームとしての対応が重要である。

 

そして、ここから本題、5バックと3バックのトランジションの話。

最近、攻撃時には3バック、守備時には5バックに変わるチームが多いことがわかるように、可変システムが主流となりつつある現在の欧州サッカー。今季この可変システムを主なチーム戦術として使っているチームを簡単に挙げるとチェルシー、マンチェスターシティ、アーセナル、ホッフェンハイムなど。しかし、3バックと5バックのトランジションとは言ってもチームによって選手の配置は少しずつ違い、上記に挙げた4チームを2種類のパターンに分けることができる。

 

3-4-3と5-2-3のトランジション

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一つ目のパターンは、3-4-3と5-2-3のトランジションである。これは、ロンドンを本拠地とする2チームのチェルシーとアーセナルのシステム。前線の枚数が3枚なのでカウンターに向いているが、大きな問題点が中盤2人への負担が大きいこと。このポジションになんでも屋のカンテを獲得したチェルシーは賢かったなと思う。そして、昨季のチェルシーであれば両WBがかなり高い位置にポジショニングし、5トップとなる中盤空洞化でプレミア制覇した。

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3-1-4-2と5-3-2のトランジション

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2つ目のパターンが3-1-4-2と5-3-2のトランジションである。これは、マンチェスターシティとホッフェンハイムのシステム。一つ目のパターンと違って、アンカーを配置するのでポゼッション志向の強い監督、チームがこのトランジションを採用している傾向がある。個人的には、もちろんこのシステムが好きである。

このシステムの問題点の一つとして、守備時相手に押し込まれ5-3-2となったときにトップ脇のスペースをどのようにカバーするかである。この問題の解決策を一つあげてみる。

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 相手がアンカーを置くシステムだとすると、もちろんアンカーを一番警戒しなければいけない。その次に警戒しなければいけないのがIHである。基本前線の二人でアンカーを挟み、IHへのパスコースは常に潰す形が理想である。

そこでトップ脇の相手右SBがボールを持っているとする。ここで考えたいのが、この選手に誰がプレスをかけるのかという問題である。正解はないが、中盤ラインの左サイドの選手がプレスをかけるのが無難であるだろう。そして、その選手があけたスペースには、2トップの左サイド側の選手が埋めるために下がる。相手がCBもしくは左WGにパスをしたときには元の位置に戻るのが理想。

もし、この場面でボールを持っている右SBに2トップの近い側の選手がプレスをかけてしまうと、CBにボールを戻されたときに前線のスライドが間に合わない。間に合ったとしても90分続けるのは過労死してしまう。

 

おわりに

例として挙げた4チームのうち3チームがプレミアリーグのチームであるように現在5バック(3バック)が流行っている。その理由の1つとして、5バックであればボールを相手に保持されている時に最終ラインのスライドが短くても間に合うからだろう。ちなみに、その場合5-4-1になっていることが多いが、5-4のラインが引きすぎて、1トップの選手が孤立しカウンターすらできない。そんなサッカーを応援してるチームがしていたら見てられない笑

そして、この欧州サッカーの3バックブームがいつまで続くのか楽しみにしよう。

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